2003年度TDAテキスタイルスクール東京
トレンドセミナー
■日時:2月14日(土

HEIM TEXTILE 2004 について(会期2004,1,14〜17 フランクフルトにて)杉山さんによる報告。 今回2004のハイム報告セミナーで一番変化したと思った事は、色の使い方だった様に思います。特に目を引いたカラーは赤〜ピンク系で、彩度も高めで目 を引く色です。この色とモノトーンの組み合わせも新鮮で、今らしい配色だった様に感じます。昨年より続いている二極化はますますエスカレートし従来の概 念に捕われずに物作りをする事の大切さを再度認識しました。クオリティーについても(実際に見ていないので断言は出来ませんが)古くからあるクラシック なタイプからハイテクなタイプまで幅広く提案されていた様に思います。身の周りにある要素全てに触覚を張り巡らし、その中から対極的でありながらも新し いハーモニーを生み出す事がトレンドだと言う事だと思います。組み合わせの業は日常の中に沢山あるのですから、それを見定める目(心の目かもしれません が)を養う努力をしなければと思いました。


講師:
杉山氏

MAISON&OBJETについて(会期2004,1,23〜27パリにて)古さんによる報告。 全体のトレンドコーディネーターはネリーローディーであり、昨年のメゾンエオブジェ展より就任している。アパレルのプレタポルテ展を含めインテリアも ファッションの一部として捕らえこの時期のパリの街全体をファッションタウンとしてトータルプロデュースしている。メゾンエオブジェに関しては、他にフ ランソワ ベルナール氏とエリザベス ハリッシュ氏がトレンド発信をしている。今回の全体キーワードは『シークレット』だった。年に二回開催されるこの 展示会の今回からの新しい試みとしては、主にビエンナーレに出展しているテキスタイルのエディターが新規に出展した事だと思う。次回は増々出展数が増え る様で、やはりファブリックだけで今の新しいインテリアを語る事が難しいのだと痛感する。私達もクオリティーを作る上で、生地だけでなくそれに関わるさ まざまな要素の事にも思考を働かせる事が更に重要になって来ると思う。


講師:古屋

DOMO TEX 2004 について(会期2004,1,17〜20 ハノーバーにて)今野さんによる報告。 私は行った事のない床材・カーペット関係の展示会です。デザインのトレンドと同様シンプル&モダン化が進んでいるようで、今年の特徴としては特にフロー リング関連のアイテムが増えていた様でした。主な傾向を以下にまとめてみたいと思います。 カラーの傾向としては、赤のバリエーション、ナチュラル〜ベージュ系、ワインレッド類が見受けられる様です、ウォームカラーがメインのようでした。ま た、忘れてならないのはモノトーンです。カーテンの傾向と同様、新鮮さを出す上ではずせないカラーではないでしょうか。 タイプの傾向としては、シャギーが色々なテーストにかたよらず増えている事だと思いました。日本でも近年シャギーがクローズアップされているが、ナチュ ラルやモダンテーストによく合うので、まだまだ上向きで増加するのだと思います。

                      (リポート大場麻美)


講師:
今野