基礎講座 第4回 
テキスタイルスクール 報告
日時:8月9日(土)
場所:大阪化学繊維会館 会議室

大阪では台風通過直後の曇天、予定よりやや少なめながら15名の参加となった。今回は「ファッション・テキスタイルMD演習」。最初にSPA型ブランドとテキスタイルコンバーターのマーチャンダイジング・プロセスの解説があり、いざ演習へと入る。三つのテーブルに別れ、課題は「某テキスタイル会社の企画チームが商品企画をまとめ、アパレルのブランド会議で提案する」というもの。ベースのコンセプト設定に始まり、アイテムとコーディネーションの決定、デザイン、素材、プライスなどの提案を用意された簡単な道具と材料を使い、それぞれ頭と手、口を動かしながら企画書をまとめていく。各チーム共考え込む者、忙しく手を動かす者など様々である。参加者は職種もいろいろなので、こういう作業に慣れていない人など、やや緊張した面持ちもあったが進むうちに和んできた。用意されたレジュメを見れば自然に商品企画の流れが分かるようになっていて楽しい「MDゲーム」もあっという間に2時間半が過ぎた。各チーム、仮想のお客様相手に企画提案。アドリブも含め熱弁をふるう。またしても楽しい緊張の一瞬である。そして寺井講師よりキビシイ講評へと進む。どのチームもデザインにはつい熱が入るが、テキスタイル・コンバーターという設定(素材を売るというビジネスの目的)を忘れがち。また限られたじかんの配分に対する配慮不足など指摘されて、一同これまた納得でありました。もっといろいろやってみたい・今おこなった作業についてもっと話を聞いたり、意見交換をしたい・など思いを残しながらも商品企画の一端を垣間見る演習でした。
リポート:板東 正