2003年 テキスタイルスクール東京 第2回レポート テキスタイル素材編1 |
6月21日(土曜日)、日本教育会館(一橋ホール)でテキスタイルスクール東京の第二回行われました。今回の講座は合成繊維の歴史、開発の現状、未来の新素材についてです。山崎氏には現在市場に出ている最新素材の仕組みとその機能性を中心に講義していただきました。 |
快適ストレッチ センシティブ・ドライ新織物素材 |
ここまでは、繊維の形状やサイズによる新しい素材でしたが、ここからは、化学繊維に機能剤を添付することによって作られる新素材の構造と機能の説明に移ります。 化学繊維の機能剤の付与 ●ポリマー自身の改質
光遮蔽・紫外線遮蔽素材 ●クラレ"エスモF" |
熱 ■軽量保温(デットエアの利用):衣服と肌の間に空気の層を作る ■遠赤外線放射:遠赤外線素材(珪酸ジルコニウム系セラミックスなど)を繊維に練り込むか、コーティン グ加工などの方法で固着させる
■吸湿発熱(水和熱):物質が水を吸着すると水和熱が発生します。これを利用し、吸湿率の高い繊維を 合成する |
水分、水 ■吸湿・放湿素材 ■吸水・速乾素材 ■清涼感素材 |
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その他の新素材 難燃・防炎素材 |
感性に訴える夢の素材 今後開発されるであろう新素材を紹介(一部はすでに開発され市場に出ています) ■視覚:透明な衣料、美人に見える衣料 ■触覚(温感):衣服内の温湿度コントロール衣料 (質感):超軽量衣料、神経刺激形健康衣料 ■嗅覚:付香加工による食欲増進衣料、不眠解消衣料 ■聴覚:小川のせせらぎ衣料(安眠寝衣) ■味覚 :食べられる衣料(セルロース系・飼料) *今後開発される素材の一つのキーワードとしては高齢者をサポートする衣料であるようです。 |
レポート:角田善之
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