イベント

イベントレポート

TDA風流夏セミナー
 

7月23日(土)京都西陣の町家 古武邸にてセミナーが開催され、会員11名の参加がありました。
町家の奥には風情のある座敷庭があり、その縁に接した広い離れ座敷で行われました。

古武博司氏は、京都1200年市街地の変化と京町家・暮らしと文化についてのお話、板東正氏は、現代に生きる暖簾・意匠と歴史のお話をして頂き、気分はすっかり古の時空へタイムスリップしてしまいました。

古武さん手作りの歴史地図や町家の模型などを使いながら、応仁文明の乱を経て元禄期に完成していく町家の歴史を教えていただきました。また、町家内の見学では、床の間や美しい透かし彫りの欄間なども見せていただきました。

「西陣の町家 古武」は文化的催し会場として使われており、美術展やコンサートや講演会場として、またJICAの研修会場などと幅広く活用されています。

TDA会員の板東さんは暖簾研究家として、より磨きの掛かったセミナーでした。
新しく取材された画像も加わり、見応えのある写真を披露していただきました。
板東さんは「暖簾」は平和の布であると言われています。

人と布は歴史や文化を背景に共に生きてきた、暖簾は人と同じ目線で寄り添ってきたという思いを持ちつつ「布の力」を信じ、また未来に向かう手がかりになればいいなと思います。

西陣の町家でのセミナーは、歴史・文化とその時代に生きた人々のロマンが感じられた楽しいひとときでした。
次回 はよしずのお部屋から市松文様の襖に変わる頃に訪れてみたいものです。

(文責 神沢)