会場に入ると圧巻40体ほどの白いボディのマネキンが赤い唇をして整然と立ち並び、素敵なプリント地を纏って私たちを迎えてくれた。テーマは「粧 / めかす」
布に化粧をする感覚で、プリント服地をいかに美しく仕上げるかということに挑戦されていた。過去には、エコ素材など素材そのものへの挑戦を続けられてきたが、11回目の開催となる今回は、布の上で表題に沿った表現をいかにめかす事ができるかの、言わば加工面や意匠自体の挑戦であるとのこと。
テーマの挑戦を際立たせるシンプルな会場構成が、とても洗練されていて重要文化財指定をうけた美しい建物にマッチしていた。
京都のプリント業界に携わる者の創作力や技術力の向上、京都のものづくり・京プリントのPRを目的として続けている事業とのこと、さすがに京都のプリント技術の高さを見ることが出来た。業界を引っ張る協会としての挑戦がとても頼もしく感じた展示であった。
文責:矢澤 |