イベント

イベントレポート

giftshow2010
 

JFW-IFFは2000年1月にスタート、「モードとビジネスの出会いの場」として、ファッション業界の新しい展示会として10年が経過、各専門分野から多くの出展者が自慢のクリエーションを披露、また多くのファッション関係者が、新しいトレンド、ビジネス、商品を探し求めて来場。2008年7月展からジャパン・ファッションウイーク・推進機構(JFW)のアパレル関連事業として「JFW International Fashion Fair」となり、今では国内最大規模のファッショントレードショーとしてファッション業界に貢献・・・ファッション業界及び各出展企業の活気を感じる。出展品目は、アパレル(レディス・メンズ:ベビー&キッズ)&ファッション・アクセサリー&雑貨カテゴリーの特化と特に今回、垣根を超えたアパレル・アクセサリー&雑貨のトータルブランドが大きなビジネス・トレンドとして注目されていました。


価格から価値へ、提案の切り口に変化

今回のJFW-IFFで、注目を集めたのは、メード・イン・ジャパンの切り口。
日本のもの作りに特化した出展企業だけでなく、会期初日に行われた「日本発ものづくり提言プロジェクト」によるセミナーが大人気(300人以上)、いま一度日本のファッションを見直そうという機運はバイヤーのこうした反応からうかがえます。

全ての商品分野に於いて「日本のものづくりが焦点」=「メード・イン・ジャパン」が展示会、及び出展企業の根底に流れている時代のコンセプトが感じられます。メード・イン・ジャパンの底力、日本発のものづくりが多くの出展企業からも受け止められる。

約700社の出展企業、日本をはじめ米国、英国、イタリア、韓国、中国、タイ、インドなど、22ヵ国・地域が出展、主力のカジュアルウェアー(レディス&メンズ)&シューズ、バッグ、ウェアリング・アクセサリー、雑貨類等、日本のものづくり=物づくりの強みを打ち出す企業が増えている。

来場者は、主催者発表:26,605人。前回7月展比若干上回っている。また出展企業のスタッフ及び来場者の大半が若い人が多く活気が感じられます。JFW-IFF展は、当初より視察していますが、取材・レポートは初めてとなります。

インテリア業界と違って、トレンドが大きな話題

IFFトレンド・ファイルから2011春夏の大きな流れを知るにはもってこいの場所、
会場で目立ったアパレル&雑貨トレンド紹介

レディス:ビンテージフラワー&フルーツ、エスニック&リゾート、ハッピーレイン
     (レインウエア―&グッズ)・・・等々
メンズ:モダンワーク(ワークスタイル)、アウトドアーベース(エスニック男子)、
    元気なカラーのマリンリゾート・・・等々
いずれも、商品カテゴリーを超えた「業際超えてトータルファッション加速」
アパレルを軸に幅広い商材のトータル展開が主流!

GIFT SHOW 2011
 
もう一つの話題「エコからエシカル」・・・エシカルブランドが続々 

オーガニックやリサイクル、エコロジー、フェアトレード、社会貢献など幅広い考え方を包含するエシカル。関心の高まりを受けてエシカルをうたうブランドが注目されていました。アパレル、服飾雑貨にとどまらず、石鹸や香水、シーツ、タオル、生活雑貨にも及ぶ。紹介の写真は。プラネット・オーガニックは、タイ北部(チェンマイ)で生まれたオーガニックコットンやヘンプを手で紡ぎ、草木染めを施し、手織した布をアパレルや寝具、生活雑貨で展開、(WWF)との取り組みを続けているブランドです。

GIFTSHOW

●エシカル(ethical)という言葉は、「道徳上の」とか「倫理的な」を意味する形容詞です。 消費の新潮流が「エコからエシカル」消費のキーワード:社会規範に照らして・・・正しいなどと訳されますが、実際に使われているニュアンスは、むしろ「良心」の形容詞と して「良心的な」「良心に叶って」「良心に恥じない」などの意味合いで使われています。エシカル指向のライフスタイル(エシカルライフ)は、生活者/消費者としての生き方/暮らし方、生産者/供給者としては物づくりなど、商品やサービスを生産、供給する過程で、自然の生態系をはじめ、環境や人権、雇用、腐敗防止など、人間社会の規範に配慮した意識と行動を優先したライフスタイルを指している。つまり全ての行動規範・・・生産・供給・販売~消費・生活が「良心に叶っている」21世紀の新潮流。

 
話題のコラボレーション展示ブース
・車(ベンツ:smart)と宝石(Q-pot.)のコラボレーション
次世代のコンパクトカー(smart)の内外装を(Q-pot)のデザイナーがデザイン・・・とろーりとろけるチョコレートで表現NORDIC LIFESTYLE BRAND


・巨大な白いオブジェ
何だろうと近づくと(石鹸のオブジェ)
1892年に誕生した玉の肌石鹸が質感と量感を表した風景。
建築家:榊田倫之氏「質量=質感+量感」のコラボレーションNORDIC LIFESTYLE BRAND


コラボしませんか!

JFW-IFFの新人デザイナーファッション大賞を受賞した若手デザイナーの出展ブース

「コラボしませんか」をキャッチフレーズに、デザイナーが持つクリエーション力を小売店やアパレルメーカーにプレゼンテーション

NORDIC LIFESTYLE BRAND
2010年度の入賞者5人と過去3年の受賞者11人が出展、コラボしませんか!
紹介する入賞4作品は、ファブリックのオープン化とファブリックの立体化に挑戦。

 
和テイストの布提案(2ブースの紹介)

・Wa-project 1828年創業の西村庄治商店
200年以上の歴史を持つ自社のアーカイブス・デザイン

WA-PROJECT

・和KOMONO(小紋工房)を提案する 字仁繊維株式会社

日本のオリジナルにこだわった小紋布の「和KOMONO」
WA-PROJECT
 

ユニークなブース・・・あの唐草模様のカジュアル・ファッション
メッセージ:私たちは日本の物を、HEARTを持って・・・
日本の形・生活・匠・色を大事に致しました・・・このブースは大人気!

 
テキスタイルのトレンド発見 ※2012S/Sのプルミエール・ヴィジョンでも『ムラ染』台頭

織物・編物・染物&プリントの於いて・・・ボカシ・グラデーション・ムラ染・段染・・・アパレルからインテリアまで拡大に注目!

GIFTSHOW ARTIST VISION
 
(写真・レポート:志智 俊介)