イギリスのプリントメーカー「Blendworth」ブレンドワークス社と、「Wedgwood」ウエッジウッド社が共同してコレクション開発を18ヶ月前からスタート。250年にわたるアーカイブスをファブリックとウオールペーパーに蘇えらせて欲しいと、ウエッジウッド社からアプローチが有りスタート。
Wedgwoodは、その豪華さ、名声、伝統、そしてテーブルウエアとギフトウエアの王室御用達として、イギリスの宝と謳われています。
Wedgwoodは、1759年ジョサイア・ウエッジウッドが29歳の時に設立した会社です。ジョサイアは陶器職人の家庭に生まれ、家業を引き継ぎましたが、後に天然痘にかかり右足の切断を余儀なくされました。しかし彼は障害を強みに変える強靭な性格と情熱を持って、陶器の研究に没頭し続けました。
もはや陶磁台のぺ樽を踏めなくなった彼は、様々な工夫を試して多くの技術を考案し、それらは全てセラミック産業の革新的技術となる。彼は始めてクリームウェアを開発し、シャーロット王妃から賞賛をされ王室御用達の陶工として1766年にクイーンズウェアと命名することを許される。
彼の最も有名な発明であるジェスパーウエアーは、磁器に近く堅牢で実用的かつ装飾性が非常に高い事から工芸品と工業製品の双方の要素を併せ持ち、家庭を含め極めて広い範囲で使用されている。
現在でもWedgwood社は、ジョサイアの技術革新とクラフトマンシップの遺産に忠実です。また時代に合わせてモダンなデザインと伝統を組み合せるWedgwoodの持つ現代的な美学は今もなお進化し続けている。
Blendworthは、1921年にイギリス人が設立、今はファブリック産業を代表する会社となる。ブレンドワークは、イギリスでイタリアのダマスク生地やフランスのタペストリーの生地輸入ビジネスでスタート。1943年プリント工場を設立、自社のコレクションを制作すると同時に、有名なブランドであるサンダーソン、ワーナ-ズ、コ-ル・アンド・サンズ、レイチ・ティボーといった1950年を代表するイギリスのブランドのプリントを生産。
ブレンドワークは、ブリティシュスタイルと品質で、時代を超越したエレガントなファブリックを生産し続けている。ここで言う「ブリティシュ」とは、イギリスの伝統的な価値や職人芸、スタイル、品質嶽を意味するのではなく伝統を見る視点を変えたり、現代風にしたり解釈を変えて見ると云うような、イギリス本来の創造的な姿勢と云う意味も含めています。
「Wedgwood社」と「Blendworth社」は、共通の価値観を持ってWedgwoodコレクションVolume-1が誕生、伝統を素晴らしいデザインの中核に置きながら、同時に今日的な視座で見直し両者の信念から誕生しました。私たちは、Wedgwoodの全てのアーカイブスに目を通し、人気のあるワイルドベリー火ら、有名なジャスパーウェアまで、現代的でありながら「ウエッジウッド」の価値と伝統を併せ持つファブリックにしました。
私たちは全ての開発過程で、ウエッジウッドのデザイナーチームと共同して作業に当たり、非常に満足のいく結果が得られました。
●ジョサイア・ウエッジウッドの一文を引用
「美しい形、美しい構図というものは、”偶然できた”ということはないのです。」
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