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イベントレポート

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京都の町家で全員集合!
 

日本テキスタイルデザイン協会西日本事業企画部の企画として、「町家で全員集合!」と題した本協会員の交流会が2016年9月10日、京都の西陣の町家である「古武邸」で行われた。

 
本会の目的は会員が本協会に対して望むことのヒアリング、協会の在り方、関わりなど様々な未来の協会活動の指針になる要素を引き出すために、開催された集いの場である。企画部では、交流の場としての空間選びも行い、鈴木氏からのご縁で京都の長い伝統を感じさせる京都町家の古武邸にて実施した。

参加者は賛助会員3名を含む24名であり、東日本の会員からも元理事長であり現在理事のわたなべ氏、副理事長の東郷氏も駆けつけて参加いただいた。  

会の方は今回中心的に運営していただいた矢澤様より冒頭のご挨拶があり、古武氏による「京のみやこ話」と題した京都の歴史を交えた町の変遷、町家についての貴重なお話を拝聴することができた。古武氏は京都や他の地域において地域活性の活動を熱心に行なわれている。
 
 

饒舌なお話の後、本題である協会に関わる交流が行われた。皮切りに参加者の自己紹介を行った次第であったが、予定の1時間程度、一人当りにすると約3分のところ、およそ倍近くの自己紹介が多く飛び交い、すでにテキスタイルに対する熱い思いを語っていく時間となった。結果的に次に予定とされていた懇談の時間をも埋め尽くす展開であった。

ですが、それぞれに内容として非常に密度のあるお話であった。印象的であった内容として、現在の流通に対してのデザイナーの役割、協会員の若年層の減少、協会員のプロフィール及び発信の強化、内丸氏によるカラーリサイクルネットワークのお話などがあがった。また、神沢氏よりこれまでの活動内容の振り返りを編集したお話をいただき、改めて今後への活動の展開を考える機会となった。わたなべ氏からは協会の5年、10年を見据えた新しい方針、提示のお話をいただき、2時間半行われた古武邸での締めのお話となった。

   
   
 

会は引き続き場を移し、懇談会へと移行した。参加者の変動はあったが19名の懇談会参加があり、フリートークとして引き継がれた。
 所感でありますが、本会において参加された方々は多くの刺激とともに意味のある交流の場を体感できたのではないかと感じています。また、今後に対して新たなイベント発信の活力になったのではないかと思われます。
  最後に、この度の「町家で全員集合!」において空間の提供をいただきました古武様、お集まりいただいた会員の皆様方、誠にありがとうございました。

   

 
写真:尾原久永、写真・レポート:田中孝明